(株)アパレル・コンサルティング 社長のブログ

ファッションビジネスから中小企業診断士業務全般にまつわる雑感

ファッションビジネス

『商業界』8月号

久々のブログ更新です。

『商業界』8月号に記事が掲載されました。

テーマは『日本の専門店白書2011』であり、毎年掲載される記事です。3年前から執筆する機会を頂いており、今年も婦人服を担当いたしました。決算が出揃ったところで2010年度の状況を整理していくという狙いがあり、2010年度の動向が中心となります。

当然、新年度になり数カ月過ぎていますので次年度の予測を踏まえているのですが、市場は連続性を保持し、通常大きな変化は見られません。変化があったとしても、何らかの示唆が見られます。

しかし、今年は東日本大震災があり、市場に圧倒的な“想定外”の影響を与えています。これほどの災害ですのでそれは当然なのですが、思いのほか、アパレル業界の4月度以降の売上が良いことには驚いています。本日、百貨店を中心としたクリアランスがスタートしましたが、ここでも思いのほか数字が取れていると聞いています。何とか目前の数字に食らいついていますが、今の日本にとって今回の大震災が大きな岐路となることは明白といえ、力が尽きないことを祈るばかりです。

その中で、自分にできることから行動に移し、日本人としての役割を全うしていきたいという思いが日増しに強くなっています。

与えられるのでは無く、使命をつかみ取って行きます!

ルミネ『専門家診断』

ルミネの『専門家診断』の記事が繊研新聞に掲載されていました。

毎回覆面調査で実施されており、今回で12回目。『商品×売り方(接客)×マネジメント=売上』というルミネのCS(顧客満足)の考え方が着実に浸透してきており、高得点を獲得するショップが増えているとのことです。接客ロールプレイングの『ルミネストコンテスト』など、接客技術向上への取り組みが奏功しているとのことです。

ちなみに、専門家診断の項目は以下となっています。

・身だしなみ・名札

・アプローチ

・ニーズ確認

・商品説明

・再来店促進

・聞き方

・話し方・お客の質問

・店づくり

・クリンリネス

皆様の店舗でもチェックなされてはいかがでしょうか!

東日本大震災

3月11日の東日本大震災、被災地の方々のことを思うと胸が痛みます。

安否が不明の方も未だ多く、軽々しく言える状況ではないのですが、今日よりよい明日を信じていくしかありません。一社会人として、そして中小企業診断士として、私にできる支援を行動に移していこうと思います。

色々な支援方法があり、また、賛否はあるかと思えるのですが、株式会社スタートトゥディではチャリティーTシャツの販売を開始しました(ZOZOTOWNのサイト)。

皆様もよろしければご協力ください!

スピングルムーヴ

スピングルムーヴ、良いですね。

今日の繊研新聞に百貨店バイヤーズ賞メンズ部門賞が発表されており、『スピングルムーヴ』が靴部門の2位になっていました。広島県府中市にある株式会社スピングルカンパニーの代表ブランドなのですが、見事なまでのこだわりのものづくりを行っています。

『スピングルムーヴ』の特徴はバルカナイズ製法。柔らかいゴムに熱と圧力を加えることで、ゴム底と靴本体を固める製法のこと。160年以上前に開発されたスニーカー作りの原点で、現在、この製法でスニーカーを作っているのは国内でもごくわずかとのことです。私もスピングルムーヴを履いているのですが、軽くてしなやか!履き心地は抜群です。

以前から応援していたのですが、日本製にこだわったものづくりをしているブランドが日の目を浴びるのは嬉しいことですね。ちなみに小田急ハルク館のB1で、今日から(確かそうだったはず)パターンオーダーフェアをやっていますので、気になる方は出かけてみてください。

小田急ハルク2Fショーウィンドウの画像

がんばれニッポン、ですね!

グローバルと成長戦略

昨日「ガイアの夜明け」で、岡山県倉敷市児島のマルミツアパレルが取り上げられていました。『“ニッポンの反転攻勢”~世界を席巻する“和”の主役たち~』という番組のテーマで、日本製の子供服を中国で販売する試みが映し出されていました。内職のおばちゃんたちの手の良さを活かし、品質の高さが売り。販売していた商品は子供服のパンツで、日本職人製の文字がラベルに印字してありました。

当然価格は高く、中国の客やお店の方から「もう少し安ければね」などと声が出ていました。しかし、現地の子供服店で初日に4本売れ、その後も順調に売れているとのことでした。職人といえるおばちゃんたちが、自分の名前を商品に捺印する場面で涙を流しておられました。私もテレビを見ていてホロっと涙が出そうになりました。年を重ねると涙もろくなってしまいます。常々感じていますが、従業員が誇りを持てる仕事を創造していくことが、雇用する人の責任なのでしょう。

ここで、近年のアパレル業界とグローバルという言葉を考えてみたいと思います。製造過程においてはかなり前からグローバル化が進み、その弊害として国内産地の疲弊をもたらしています。一方、販売面においては大手企業やデザイナー系の企業が海外に進出していますが、大きな成功例は少ないといえます。ファーストリテイリングの柳井社長やクロスカンパニーの石川社長をはじめ、その理由を、「本気で取り組んでいない」と説明される方が多いです。

では、本気とは?と考えると、やはり経営資源の分配方法に行きつくのではないでしょうか。資金もそうなのかもしれませんが、人が大きな要因となっているといえます。

海外に進出すること、これを成長戦略のマトリックスに落とし込むと新市場開拓戦略となります。当然新たな市場で成功するためには経営資源を投入する必要があります。日本のアパレル企業における海外進出の失敗例を活かし、人材を中心とした経営資源の分配方法を重視していく必要がありますね。そう、誇りのもてる業務として!

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